はじめに言っておきますが、当塾は学生講師を100%否定しているわけではありません。プロ塾教師顔負けの素晴らしい学生講師がいることも知っています。当塾でも希ですが、元教え子の中で優秀で、人柄的にも塾講師に向いていると思われる人は採用しています。当塾のやり方を知っているうえ、どこにどんな教材があるかまで結構知っていて下手なプロより使えるのです。

ではどういう理由で大学生の講師を採用しないのかというと、以下のようなことからです。

① 一部を除いてベテラン講師と比較すると授業が不慣れで下手。入試問題や教材の研究はベテランには敵わない。

② 大学院に進むか留年でもしない限り4年間しか居て貰えない。しかも、はじめの1年間は目をつぶらなければならない場合が多く、最後の半年は就活や卒論で忙しくなるので実質的には2年半〜3年しか働けない。

③ 社会人としての意識がなく、一時的なバイトの気持ちで働いていて責任感が薄い。軽い気持ちで遅刻や欠勤をする。無駄話が多い。そうさせないためにはガチガチの管理体制を敷くしかないが、当塾はそれを望まない。

④ 親と対等に話せない。逆に、話せた場合は生意気だと思われてしまう。

⑤ 大学の試験期間中に休まれてしまう。休むなと言うとブラックバイトだと言われる。

⑥ 生徒と馴れ合いになりやすい。子どもが子どもを教えるという光景はいかなるものか。

 

では、何故塾、特に個別指導の塾は圧倒的に学生講師が多いのでしょうか。それは個別指導や個人指導は人件費率が10〜20人のクラス授業と比べて高くなるからです。そこで採算がとれるようになるには時給を抑えるしかなく、安く雇える学生講師を採用するのです。大体コンビニやファーストフードの時給と同じくらいか少し高いくらいです。求人雑誌や塾のホームページをご覧になればわかります。それに対して当塾は塾長の自宅の一部を改造して教室にしていますので家賃がかからず、その分を人件費に回せるのです。また、「こんなので良いのか?」という後ろめたさを感じながら一時的に儲けることより、経営者(塾長)自身が納得出来る良心的なかたちで長くやって行きたいというポリシーによるものでもあります。

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