算数の中学入試問題を公立小学校の授業で、
理科室を使って「実験」しちゃいました!
以前、2010年中学入試に良問を発見!というトピを出しましたが、実際にやってみたら面白いだろうと思っていました。私(塾長)は4年前から江東区教育委員会の「塾講師との連携」という企画で、公立小学校の講師を不定期的にやっておりますが、丁度任せられた2月~3月の小5の算数の単元が「円」で、最後の1時間が余っていたので思い切って理科実験室を使用させて貰って実験してみました。理科実験室を使った理由は上皿天秤を使うためです。問題は以下の通りです。(恵泉女学園中 2010年第2回)
まずは、1辺20cmの正方形とじ半径10cmの円をボール紙にかかせて切り抜きます。
正方形と円のそれぞれの重さを上皿天秤で量らせます。上皿より遥かに大きい正方形と円の重さをを生徒たちがどのようにして量るのか注目していたところ、多くの生徒がそれぞれをバラバラに切ってから上皿に乗せていました。「賢い!」と褒めてやりました。
次に、電卓を使ってまず立方体の重さを面積で割らせ1平方センチメートルあたりの重さを出させます。円の重さをそれで割らせて面積を求めさせます。円の面積が出たらそれを10×10で割れば円周率の近似値となるわけです。20人位の生徒のうち1人はとんでもない数値が出てしまいましたが、他の生徒は3.10周辺になり成功でした。あと1時間あれば確認のまとめが出来たのですが、時間がなかったのが残念でした。
むさし野ゼミナールでも近いうちにこの実験をやってみようかと思います。